埼玉県川越市 不動産鑑定評価

山林ブームについて

2020年9月12日

最近、山(山林)が飛ぶように売れているそうです。昨今のアウトドアブームに加え、新型コロナウイルス感染症の拡大により、ごった返したキャンプ場には行きたくないという人が増え、自分の山で誰にも邪魔されず、のびのびとキャンプを楽しみたいということから山を買っているそうです。このブームにはアウトドア芸人であるヒロシさんの影響も強くあるようです。山の価格は数百坪~数千坪で数十万円~200万円程度のものが多いので、誰にでも手軽に購入することができます。正直、アウトドア好きの私も自由に使える山林が欲しいと思っているくらいです。しかしながら、山林を安易に購入することについては、賛成できない面もあります。昨今、山林を購入している方々は、山林については、いわば素人なわけで、そのような人たちが次々と山林のオーナーになった場合、適切な間伐や枝打ちができるわけがありません。山林は間伐をしないと木が密になりすぎ、根がしっかりと土壌に張れず、土砂崩れの原因になります。また、不法投棄などにより近隣に迷惑をかける可能性や境界が明確でないことによる隣接地所有者とのトラブルの可能性もあります。さらに相続時において固定資産税がかかるが、もはやいらなくなった山林について、相続放棄しようとした場合、他の財産も放棄せざるを得ないこととなり、いやいや山林を相続せざるを得ないなどという事態も起こりかねません。そして、想像されることは、このアウトドアブームが去ったあと、手入れがなされず放置され、荒れ放題となった山林が様々な社会問題を引き起こすであろうということです。一時のペットブームが去った後に、野犬が増えてしまったときのように。